Voice14: 与えられることに慣れてしまった国(Ayae)

マラウイは貧しい国。

街を歩いていると物乞いをよくされます。IMG_6367

就任して最初の頃はよく、日本に帰るときスマホ置いて行ってね。腕時計ちょうだい。PCくれ。パワーバンクが欲しい。としょっちゅう生徒からおねだりをされました。だから、私たちはボランティアだからお金を持っているわけではないんだよと。説明をして、回数は減りましたが今もよくおねだりをされます。街を歩いてて、これ買って~とか。

実際、私が受け取っている金額はだいたい月に一万五千円。でもこの一万五千円はこっちの人にとっては大金です。公立の学校で働いている先生の一か月の給料分くらい。だから、私は生徒に対していくらもらっているかは言わないでいます。でも、毎年私が払っている年金を月換算するとこの金額を超えてしまっているから、私は毎月赤字で生活してるんだよ。とは説明をしています。

↓マラウイのお金(マラウイクワッチャ) *7クワッチャで約1円

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もちろん、みんながみんなおねだりをしてくるという訳ではありません。生徒の中には、一度も私におねだりをせず、自分の物は自分で買う子がいます。私が裁縫用に針を貸して、彼女が壊してしまったときは新しい針を買って、謝罪をしながら返してくれました。

*壊したら弁償する。これって当たり前じゃない?って思う方もいるかとは思いますが、金銭的な余裕がない中でそれをすることはとても難しいです。前に、自転車の空気入れを壊した生徒は、壊しちゃった。で終わりにしてきました。

 

でも、それは彼女が裕福だからできてるわけではありません。実際、彼女は今学期分の学費の半分を用意できないでいます。二か月後までに用意が出来なかったら退学を余儀なくされています。

私にとって針を買いなおすことはそんなに苦でもないけど、彼女にとっては負担です。そんな中それを成し遂げてくれた彼女を私は心から尊敬しています。

 

前にNozomiさんの記事(https://ayanozodi.blog/2018/04/20/voice12-a-boy-and-his-ambition)

にも書いてありましたが私が働いている学校は公立ではないので学費は高いです。一学期分(4か月)で120,000K(17,000円)、3年間で906,255(129,000円)です。でも、このお金を用意できれば公立の小学校で先生として働くことができて、貧困から脱することができるのです。

実際、2009年に卒業をした方とお話をする機会があって、現在その方は公立の小学校で先生として働いていますが、同期の女性は金銭的理由で退学をし、現在も小さな村でmandasi(ドーナッツ大体一個7円くらい)を売って一日の食べる分を稼いでいるという話を聞きました。

“教育”は初期投資で、その投資が出来た者だけが次の道へと進み、貧困から脱することが出来るのです。

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チームメイトのNOZOMIはすでに生徒の学費を9000円分負担していますが、私はまだ負担をしていません。でも、これまでに学費の相談をしてきた生徒は二人います。

1人目は、私が担当するクラス外の男の子。学校が始まって数日後に私のもとへ相談をしてきました。ほぼほぼ初対面なのに、いきなり父親の他界と兄が学費を負担していたがその兄も他界したこと。そして4か月分の学費を負担してほしいと私に申請をしてきました。金額は一万七千円。

でも、4か月後に彼はまた二学期分の学費として一万七千円を支払わなければなりません。だから私は彼に聞きました。

“4か月後はどうするのか、そして3年間の学費計15万円をどこから集める予定なのか、誰がその金額を負担するのか。”

でも彼は、分からない、と言いました。もし一度でも払えなくなったら退学をしなくてはならないのに、どうして自分にとって大金である金額をクラスも違う初対面の先生のところにやってきて、支払ってもらおうと思うのか。私には正直理解が出来ませんでした。結局、貧しい学生を支援している団体に連絡を取って、一年間学費の70%をサポートしてもらえることになり、残りの30%は自分で何とかすると言って解決しました。でもこの時に疑問に思ったのは、なぜ30%は自分で用意できるのに私に全額申請したのか。

その後彼の授業態度を見るとお世辞にもいいとは言えない状況だったので、今後彼がまたお金を求めてきても私がサポートをすることはほとんど無いと思います。

同僚のとある先生に、生徒から学費を負担してほしいと言われたって相談した時に“一万七千円くらい出してあげなよ”と言われたこともあります。この一万七千円は、同僚の先生の二倍のお給料です。

 

その時に、ああ、この国の人たちは貰うことに慣れてしまっているんだな、と実感しました。

 

マラウイは貧しい国。それは紛れもない事実です。だから日本を含めた様々な国から援助が送られている。

そんな状況が、彼らに“誰かに助けてもらおう”“誰かに買ってもらおう”という、受け身の姿勢を作ってしまっているんじゃないか。と私は思います。

そういう状況を目の当たりにしてきたからこそ、ただでお金をもらえるこの状況はあまりよくないんじゃないかって考えるようになりました。

そして2人目は、裁縫用の針を壊してしまった例の女の子。

彼女の場合は、お金を請求してきたわけではなく、たまたま家庭事情について話している時に学費の話になり、彼女の苦境を知りました。彼女の場合、授業態度はよく、貧しい子の学費をサポートするために学校内で清掃活動を行っている子です。

 

彼女と学費の話をしていたとき、私はすでに考えていたモリンガプロジェクトの話を彼女にしました。もしモリンガの粉を作成してくれたら、私が買い取って、モリンガを日本で販売をする。だから、ただでお金をあげるのではなく、働いた代償としてお金をあげる。彼女は快く賛同し、モリンガ粉の作成を始めてくれました。

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現在、モリンガ粉の作成を行っているのは彼女だけですが、クラウドファウンディングが終わり次第、モリンガプロジェクトは始動予定です。

 

このプロジェクトを通して、与えられるのを待っているこの子たちに“自分で未来を変える”機会を提供するとともに、モリンガの重要性、そして教育を続けることができるサポートをしていきたいと思っています。

 

*多分、この記事を読んでいてモリンガって何?って思った方は多いと思います。

次回のAyae編でモリンガについて紹介をしていきたいと思います(゜v゜)

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