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Voice23:夢があってもお金がない国で生まれた女の子(Ayae)

今回は、私がモリンガプロジェクトを通して学費をサポートしたい生徒の一人を紹介したいと思います。

 

彼女の名前はAgather Limbe、26歳。

【写真は6月にマラウイの国会議事堂で撮影】

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Agatherと初めて出会ったのは2018年の2月に学校が始まった時でした。

彼女は私のクラスの子で“少し戯けた子だな”というのが第一印象でしたが、実際に彼女と時を過ごすうちに、“とても明るくて、面倒見のいいとてもまじめな子”だということを知りました。

 

マラウイに、来て1週間。 少し仲良くなると他の生徒からのおねだりが始まってきました。 まだ2月なのに、10月にマラウイを出国するときに絢絵の時計ちょうだい。水筒をちょうだい。スマホがいいな。充電器。鞄。

それがあれば、絢絵の事を思い出せるでしょ“って。 他の生徒は大体こんな感じ。

 

でも、Agatherは3月にこんな事を言ってきました。

10月に絢絵が帰るときに服をプレゼントしたいな。そしたら、私の事を思い出してくれるでしょう?“と。

 

今でも、この時の彼女の言葉を思い出すと涙が出そうになります。

 

それは、彼女自身裕福な家庭の出身ではないのに、私のために何かをしようとしてくれたその思いが心から嬉しかったからです。

 

彼女には、2人の幼い子どもがいます。正直、私には一銭も使わないでいいから、自分の子供たちの為に使って欲しい。 本気で、そう思いましたし、彼女にもそう伝えました。

 

彼女は一緒にいたこの4カ月、たったの一度もおねだりをしてきた事はありません。 冗談でも、”買ってよ”って言ってきたことは無いのです。

むしろ、持っているものを私に分けてくれるのです。

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以前 Voice14: 与えられることに慣れてしまった国(Ayae)にも書きましたが、彼女は私の裁縫針を無くしてしまった事があります。

でも、無くして直ぐに新しい針を購入し、謝罪をしながら新しい針を渡してきました。 無くしてしまって、本当にごめんなさい。と。 そして、自分の分も買ったからもう借りることはないよと。

明らかに、自分よりお金を持っている人のものを無くして、それを弁償する。

更には、何かをプレゼントしようとする。

これって、とても難しい事だと思います。

100円が大金の彼らと、100円は安いって思う私。

私たちはお金の価値観が全く違く、そして彼らもそれを知っているからです。

 

ある日、私のテントに置いておいた彼女のノートを誰かが盗んでしまいました。

彼女に私が弁償するよって言ったら、そんな事しなくていいよと言ってきました。 1週間程様子を見ましたが見つからず。 でも、ノートには彼女の英作文(既に添削済みでしたが)もあったわけで。 一生懸命書いたものを失わせてしまったことが凄く申し訳なくて、私は新しいノートを買いました。 彼女が以前使っていたノートは薄く小さい、安いノート(彼女曰く70クワッチャ=10円)でしたが、申し訳ない気持ちもあって100円のノートを買いました。 それを渡すと、受け取れない。の一点張り。結局押し付けましたが。 それほど、彼女は”与えられること”は当たり前ではなく、与えられることに慣れてはいないのです

*3週間後に、同じテントで寝てた同僚の鞄からノートは発見されました。笑

【ノートの最後のページには私と彼女の名前が書かれています】

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私が彼女の苦境を知ったのは4月のことでした。

2学期分の学費を払うことが出来なかった彼女が、学校から追われ実家に戻り、学費を回収しなければならなかったのです。

 

彼女は学校の清掃活動を休日に行い、そのお金を貧しい家庭の子供たちの学費に充てるChifundoプロジェクトに参加をしています。でも、その活動を行っている彼女にそのお金が渡ることはありません。

”自分が辛い環境にあるからこそ、辛い環境にある子たちを少しでも助けたい

 

彼女は以前そう私に語りました。

彼女のこの苦境を知った時、私に出来ることはないか。

そう思い、私は彼女に“仕事”を依頼することにしました。

 

彼女にタダでお金を与えるのではなく、彼女が働いて、自分自身の力で教育を受ける。私はただ、少しお手伝いをするだけ。

 

なぜ、私がかたくなにタダでお金を与えたくはないのか。

それは、与えられることに慣れてしまったマラウイ人を沢山見てきたからです。

 

お金を無料であげる。それは、人を堕落させてしまう。私はそう考えています。

実際に、私のカレッジに通う3年生の男の子は奨学金を受け取っているにも関わらず、そのことを隠して白人からさらにお金を受けとっています。

お金をもらうのは当たり前

そんな風に考えて欲しくないのです。

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現在、プロジェクトを支援してくださったパトロン様のおかげで、クラウドファンディングの総支援金額は現在約110万円で、彼女の学費を全額支払うことができる環境になりました。

 

それでも私はまだ彼女には6か月分の学費のためのモリンガしか、注文をしていません。

理由は、金額が大きすぎるからです。

私が全額払うよーって言って、彼女の両親を堕落させたくはないのです。

 

 

彼女にはクラウドファンディングを行っていて、6か月分の学費は用意できるけど、その後はどうなるか分からない。と伝えています。

 

現在はバストラベル中のためモリンガプロジェクト実施に向けての活動は7月上旬からとなりますが、実施することが出来るのはすべて、パトロン様からのご支援があってこそのものです。

 

本当に、ありがとうございます。

 

以上が、私から見たAgather Limbeです。

次回のAyae編で、彼女が書いた“Agather Limbeの歴史”を紹介したいと思います。

【木陰でお昼寝中】

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